ゾーン:世界をスローモーションに

テニス

「ゾーン」とはスポーツ選手が集中力を極限まで高めたときに体験する、特殊な感覚・状態のことです。この状態に入ったスポーツ選手は、自分自身がとてもリラックスしていると感じ、自分以外の選手、観客、何もかもが非常にゆっくりと動いていて、まるでスローモーションの世界にいるようだと言います。

しばしばプロ野球選手が、ピッチャーが投げるボールが止まって見える、という表現をしますが、それは極限まで集中しているバッターが実際に感じることなのです。

また、アメリカの有名なバスケットボール選手は、1試合51得点した試合を振り返り、バスケットゴールがまるで大西洋のように感じ、シュートは海に小石を投げるようなものだった、という言葉を残しています。
ゾーンの状態はトレーニング次第で意図的に入ることができるようになるといわれています。そのため、現在では多くのスポーツ選手が専門のトレーナーを雇い、メンタルトレーニングに励んでいます。